SixTONES NAVIGATOR 音楽の感想 イントロ~Aメロ
昔から演出とかそういうの大好きなクラシックガチ勢の話。専門用語的なものを使って話しますがなんとかわかりやすいように書きたい。
ともあれ。
ビジュアルはさておき、音楽の話がしたい。
MV解禁され、視覚効果と聴覚効果がどのように働くかを検証したい。
まずイントロの話をしよう。
1. ゴォオ…。ビル風の音。
いいですね。低周波で耳に心地いいタイプのノイズです。このタイプはブラウンノイズに近いのでは。でもきっとサンプリングされたものかもしれませんね。素敵な音。
2. で、ストリングス。
cis-moll。ソミファレミド、ド(トレモロと呼ばれる弓を素早く動かす技法)。これを第1モティーフ(動機。要素ともいう。この要素は曲のいろいろなところにでてくるよ、ということ)とします。え…?トニック(つまりコードの主軸、一度とよばれるものごめんググって)だけでこのかっこよさを出せるんだ…天才だな(?)と思った。これ×2?
3. からのPitched up.
オタク達が悩まされたこれ、私はBig shotだと思っていました。これの発音についてはまた長くなるので割愛。
ここ、天才的なんですよ。ここ、時が止まってませんか????素敵すぎない?????なぜこの効果が生まれるのか。おおきくわけて2つの要因があります。
この曲の大きなテーマを言葉にすると、疾走感。でも、このときだけ時が止まったように感じませんか?そうです、疾走感の中にあふれる、この瞬間、時を止める能力(スタンド)。音声のみの楽器がない。静寂の中響き渡る Pitched up. 突然楽器がなくなる。ええ…ジェシーチャン…イケボ…は周知の事実、とにかくこのインストがないことが一番わかりやすい時の止まり方だと思います。
そして、初っ端の、ソミファレミドド、が規則正しいと感じた方はいらっしゃいませんか?これも一つ起因しているんです。この規則正しい4/4の音楽、と思わせておいて、突然の2/4。ウッ!ってくるんです。くるんですよ。クラッシックでいえば、ストラヴィンスキーの火の鳥を聞けば一発でわかるのですがそれはまた今度。例を出すとすればこの言い方で伝わるかは微妙ですが以下。パンパンパンパン、パンパンパンパン、パンパン、パンパンパンパン、パンパンパンパン…。パンパンだけ異質じゃありませんか?このパンは手を叩く音なんですけれども、そう!文字で見ても異質じゃないですか。これが音楽にも起こっているというわけなんです。4/4で4つの音が規則正しく並べられていた…ところに!突然の2!!!!!異質。それがザ・ワールド時を止める能力を作り出している要因になっているというわけです。
この2点。楽器がなくなる。4/4から2/4へ。
素晴らしい…。そこにジェシーちゃん使っちゃうの、ラスボス感半端ないです。イントロの一番の見せ所かと思います。
4. そして時は流れ出すッ!
最初の第1モチーフが楽器を増やして出てくる。一番わかりやすく増えたのはドラムとベースですね。シンセサイザーも足されている。
………す、素晴らしい…同じモチーフだけで構成されているイントロってなかなかないです。ポップスでさえもう少しメロディアスに構成されるのがセオリーな気もするし(そんなことはない)いやもう単純な音楽の作りって、結構飽きてしまうものも多い中で、これだけ…これだけでイントロしちゃう…?すご。
この堂々たるイントロ、まさにSixTONES。
次きょもほく(?あと誰かはもってますか?)のAメロ。
京本大我の褒めたい歌唱力。まず一に発声ですかね。これはミュージカル的な発声の仕方だと思います(いつも喉壊さないか心配です)。生で聴いたことないのでわかりませんが、声量がとにかくすごいと思う。そして、腹から声出せは当たり前にできていますが、魅力的な声ですね~やっぱり。
そして彼の歌い方と歌詞の捉え方、これが面白いです。ミュージカルにそこまで詳しくないですが、おそらくミュージカル的な捉え方をしている気がします。
申し訳ないですが英語の発音は50点…。はともかくその捉え方はすごいけどこれ早口だからその魅力はちょっとおいおいかきたいですね。イミレの『ガラスの薔薇』を、聴いた時ハッとしました。ああ、ちゃんとガラスを想像できるように歌えている…すごい…と………。
Aメロ、これ第2モチーフとしてとっておきます。メモ。
続くかもしれんし続かないかもしれんブログ。